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鉄代謝

フェリチン

FERRITIN

貯蔵鉄の「残量」を示す最重要指標

フェリチン とは

フェリチンは、体内で鉄を包み込んで貯蔵しているタンパク質です。血液検査では、肝臓や脾臓などに蓄えられた鉄の「貯金残高」を映す指標として使われます。日々の鉄の出入りで真っ先に動くのが血清鉄やヘモグロビンですが、それらが基準値内に保たれていても、その裏でフェリチンだけが静かに減っていることは珍しくありません。これがいわゆる「潜在性鉄欠乏(隠れ貧血)」で、貧血と診断される一歩手前の状態です。 鉄は、ミトコンドリアが酸素を使ってエネルギー(ATP)を生み出す電子伝達系の中心で働くミネラルでもあります。そのため鉄の蓄えが細ると、貧血に至る前から、疲れやすさ・冷え・抜け毛・集中力の低下・気分の落ち込みといった「なんとなくの不調」として現れてきます。とくに月経のある女性は毎月鉄を失い続けるため、フェリチンが慢性的に低くなりやすいことに注意が必要です。 読み解きでひとつ落とし穴があります。フェリチンは炎症があると見かけ上高く出る「急性期タンパク」でもあるため、体内に炎症があると、本当は鉄が足りないのに数値だけが高く見えてしまうことがあります。だからこそ、高感度CRPなどの炎症マーカーとセットで判断することが欠かせません。基準値の下限近くで安心せず、自分の体感と合わせて「貯金が十分か」という視点で読むことが大切です。

フェリチン の検査値の読み方

一般的な基準値

男性 13〜280 ng/mL、女性 5〜157 ng/mL

精密栄養学視点の理想値

男性 60〜150 ng/mL、女性 40〜100 ng/mL

※ 精密栄養学視点の理想値は参考情報です。判断は必ず医療専門家にご相談ください。

値が変化しているとき

HIGH · 高いとき

炎症・肝疾患・ヘモクロマトーシス(ただし炎症で偽高値も)

LOW · 低いとき

鉄欠乏(疲労・冷え・抜け毛・気分の落ち込み)

フェリチン と関わる栄養素

フェリチン の観察・改善ヒント

  • 01基準値内でも30以下は機能的鉄欠乏
  • 02CRPが高いと炎症でフェリチンは偽高値になる
  • 03月経のある女性は特に重要

※ 本記事は一般的な情報提供を目的としており、診断・治療・医療行為を構成するものではありません。検査値の解釈は必ず医療専門家にご相談ください。