トランスフェリン飽和度
TRANSFERRIN SATURATION
鉄を運ぶトランスフェリンが「今どれだけ埋まっているか」
トランスフェリン飽和度 とは
トランスフェリン飽和度(TSAT)は、鉄を運ぶトランスフェリンの荷台が「今どれだけ鉄で埋まっているか」を割合で示す指標です。血清鉄をTIBC(運べる総量)で割って算出され、運搬トラックの積載率にあたります。たとえば飽和度30%なら、運搬キャパシティの3割に鉄が積まれている状態。鉄が実際に組織へ供給される勢いを、もっとも直接的に反映する数値のひとつです。 この指標が役立つのは、鉄が「足りない」のか「余っている」のかを両方向から見られる点です。一般に20%を下回ると、組織へ届ける鉄の供給が細っている鉄欠乏のサインで、貧血の一歩手前から低下し始めます。一方、45%を超えてくると、鉄が過剰に取り込まれて蓄積するヘモクロマトーシスなど、鉄過剰の状態を疑います。鉄は不足も過剰もよくないため、低すぎず高すぎない範囲が望まれます。 注意したいのは、トランスフェリン飽和度も血清鉄を元に計算するため、食事や日内変動の影響を受けやすいことです。単独で一喜一憂せず、貯蔵鉄を示すフェリチンと必ずセットで読むことが大切です。たとえば「飽和度が低く、フェリチンも低い」なら鉄欠乏がはっきりしますし、「飽和度は高いのにフェリチンも非常に高い」なら鉄過剰を念頭に置く、というように組み合わせて初めて鉄状態の全体像が見えてきます。
トランスフェリン飽和度 の検査値の読み方
20〜50%
25〜40%
※ 精密栄養学視点の理想値は参考情報です。判断は必ず医療専門家にご相談ください。
値が変化しているとき
ヘモクロマトーシス・鉄過剰摂取
鉄欠乏性貧血・慢性疾患貧血
トランスフェリン飽和度 と関わる栄養素
トランスフェリン飽和度 の観察・改善ヒント
- 01フェリチンと必ずセットで見る
- 0220%未満は鉄補給を検討
- 0345%超は鉄の過剰蓄積を疑う
※ 本記事は一般的な情報提供を目的としており、診断・治療・医療行為を構成するものではありません。検査値の解釈は必ず医療専門家にご相談ください。

