高感度CRP
HIGH-SENSITIVITY CRP (hs-CRP)
慢性炎症の「温度計」
高感度CRP とは
高感度CRP(hs-CRP)は、体内に炎症があるときに肝臓が作り出すタンパク質「CRP」を、ごく微量まで精密に測れるようにした検査です。通常のCRPは肺炎や強い感染症のような「派手な炎症」を捉えるためのものですが、高感度版はもっと弱く静かな「くすぶる炎症」までキャッチできます。自覚症状のない慢性炎症の温度をはかる、感度の高い体温計のような指標です。 なぜこの「静かな炎症」が重要なのか。それは、慢性炎症が動脈硬化・心血管疾患・認知症・がん・糖尿病といった、40代以降に増える病気の共通の土壌になるからです。さらに、慢性炎症はミトコンドリアの働きを直接低下させるため、「検査では異常がないのに、なんだか疲れが抜けない」というエネルギー低下の背景を探るうえでも見逃せません。hs-CRPは、未来の不調の芽を早めに知らせてくれる指標といえます。 読み方の目安は、1 mg/L以下なら低リスク、3 mg/L以上なら高リスク。理想的には0.5以下を目指したいところです。ただし、風邪や歯の炎症、激しい運動の直後でも一時的に上がるため、一回の値ではなく、落ち着いた状態での傾向で見ることが大切です。うれしいのは、hs-CRPが生活習慣に素直に反応すること。食事の質、睡眠、運動、そして見落とされがちな歯周病など口腔ケアの改善が、数値に直接表れます。フェリチンなど他の指標と合わせて、炎症を多角的にとらえたい指標です。
高感度CRP の検査値の読み方
0.1〜3.0 mg/L(慣用基準)
0.5 mg/L以下
※ 精密栄養学視点の理想値は参考情報です。判断は必ず医療専門家にご相談ください。
値が変化しているとき
慢性炎症・感染症・肥満・インスリン抵抗性・歯周病
(低値は良好)
高感度CRP と関わる栄養素
高感度CRP と関わる遺伝子
高感度CRP の観察・改善ヒント
- 011以下を目指す
- 02食事・睡眠・運動・口腔ケアが直接影響する
- 03フェリチンと合わせて炎症を多角的に見る
※ 本記事は一般的な情報提供を目的としており、診断・治療・医療行為を構成するものではありません。検査値の解釈は必ず医療専門家にご相談ください。

