ヘモグロビン
HEMOGLOBIN (Hb)
酸素を運ぶタンパク質の「量」
ヘモグロビン とは
ヘモグロビン(Hb)は、赤血球の中にぎっしり詰まっている鉄を含んだタンパク質です。鉄が酸素と結びつく性質を利用して、肺で受け取った酸素を全身の細胞へ運び、帰りには二酸化炭素を回収します。赤血球が「酸素を運ぶトラック」なら、ヘモグロビンはその荷台に積まれた「酸素そのものを抱える積み荷」。血液が赤いのも、このヘモグロビンの色によるものです。 ヘモグロビンは、貧血を診断するときの中心となる指標です。値が下がると全身へ届く酸素が減り、ミトコンドリアが酸素を使って行うエネルギー産生が滞ります。その結果、疲れやすさ・息切れ・動悸・冷え・集中力の低下といった、酸素不足のサインが現れます。とくに女性は11.5を、男性は13.5を下回ってくると貧血傾向として注意が必要で、月経のある女性では慢性的に低くなりやすい点も見逃せません。 ただし、ヘモグロビンだけを見ても貧血の「原因」までは特定できません。鉄が足りないのか、ビタミンB12や葉酸が不足しているのか、あるいは慢性炎症が背景にあるのか——それを見分けるには、赤血球の大きさを示すMCVや、鉄の貯金を示すフェリチンと組み合わせて読む必要があります。Hbが正常でも、フェリチンだけが下がっている「隠れ鉄不足」が潜むこともあるため、複数の指標をセットで眺めることが大切です。
ヘモグロビン の検査値の読み方
男性 13.5〜17.5 g/dL、女性 11.5〜15.0 g/dL
男性 14.5〜16.5 g/dL、女性 13.0〜14.5 g/dL
※ 精密栄養学視点の理想値は参考情報です。判断は必ず医療専門家にご相談ください。
値が変化しているとき
多血症・脱水・喫煙
貧血(疲労・息切れ・冷え・集中力低下)
ヘモグロビン と関わる栄養素
ヘモグロビン と関わる遺伝子
ヘモグロビン の観察・改善ヒント
- 01女性は13 g/dLを下回ったら要注意
- 02MCVで貧血の種類(小球性・大球性)を判別
- 03鉄・B12・葉酸を確認
※ 本記事は一般的な情報提供を目的としており、診断・治療・医療行為を構成するものではありません。検査値の解釈は必ず医療専門家にご相談ください。

