血球・貧血
MCV(平均赤血球容積)
MCV
赤血球の「大きさ」で貧血の原因を見分ける
MCV(平均赤血球容積) とは
MCV(平均赤血球容積)は、赤血球1個あたりの平均的な「大きさ」を示す指標です。貧血があるとき、その原因を見分けるための最初の分かれ道になる、とても便利な数値です。というのも、赤血球は不足している栄養素によって、できあがる大きさが変わるからです。MCVを見れば、「何が足りていない貧血なのか」のおおよその見当がつきます。 赤血球が基準より小さい(小球性)場合は、ヘモグロビンの材料である鉄が足りていないか、慢性的な炎症で鉄がうまく使えていない状態が代表的です。逆に赤血球が大きい(大球性)場合は、細胞が正しく成熟するために必要なビタミンB12や葉酸の不足、あるいはアルコールの影響を疑います。同じ「貧血」でも、小さくなる貧血と大きくなる貧血では、整えるべき栄養がまったく逆になるということです。 MCVのもうひとつの価値は、ヘモグロビンがまだ正常範囲にあるうちから、変化の予兆をとらえられることです。Hbが下がりきって「貧血」と診断される前に、MCVだけが基準の端へ動き始めることがあります。これは栄養の貯金が減り始めているサイン。MCH(赤血球1個のヘモグロビン量)やフェリチンと組み合わせて読むことで、原因の絞り込みがいっそう正確になります。
MCV(平均赤血球容積) の検査値の読み方
一般的な基準値
80〜100 fL
精密栄養学視点の理想値
85〜95 fL
※ 精密栄養学視点の理想値は参考情報です。判断は必ず医療専門家にご相談ください。
値が変化しているとき
HIGH · 高いとき
ビタミンB12欠乏・葉酸欠乏・アルコール過多(大球性貧血)
LOW · 低いとき
鉄欠乏・慢性炎症・サラセミア(小球性貧血)
MCV(平均赤血球容積) と関わる栄養素
MCV(平均赤血球容積) と関わる遺伝子
MCV(平均赤血球容積) の観察・改善ヒント
- 01MCVで「どの栄養が足りないか」の見当がつく
- 02B12・葉酸不足はHbが正常でもMCVが上がる
- 03鉄不足は小さくなる
※ 本記事は一般的な情報提供を目的としており、診断・治療・医療行為を構成するものではありません。検査値の解釈は必ず医療専門家にご相談ください。

