DYSLIPIDEMIA
BLOOD LIPIDS脂質異常症とは
コレステロールは、なくすべき油ではありません。細胞膜やホルモンをつくる大切な材料。問題は、血液中で運ぶ粒子の量とバランスです。
はじめに:診断基準に当てはまることと、すぐ薬が必要なことは同じではありません。一方、生活だけで様子を見てよいとも限りません。既往歴や他のリスクを含め、医師と管理目標を決めるための入口として読んでください。
「高い」だけではない脂質の異常
脂質異常症は、血液中の脂質が基準から外れた状態です。以前の「高脂血症」から名前が変わったのは、HDLのように低いことが問題になる指標もあるからです。総コレステロール一つではなく、運び方の違う指標を分けて読みます。
健診で使われる診断基準
日本動脈硬化学会の基準です。境界域や個別の管理目標は、心血管リスクによって変わります。
※ 空腹時は基本的に10時間以上絶食(水や無糖のお茶は可)。中性脂肪は食事の影響を受けやすいため、採血条件も確認します。
なぜ、動脈硬化につながるのか
LDLを含む粒子が多い状態が長く続くと、粒子が血管壁に入り込み、炎症を伴いながら蓄積します。これがプラークとなり、血管が狭くなったり、破れて血栓ができたりすると、心筋梗塞や脳梗塞につながります。 大切なのは、LDLだけで運命が決まるわけではないこと。高血圧、糖尿病、喫煙、慢性腎臓病、年齢、家族歴、すでに心血管疾患があるかによって、同じLDL値でも意味と目標は変わります。
若くてもLDLが非常に高い、家族にも多い場合
遺伝性の家族性高コレステロール血症(FH)が隠れていることがあります。若い頃からLDLが高い、家族に若年の心筋梗塞・狭心症がある、アキレス腱が厚いなどは医療機関へ伝えたい情報です。生活習慣だけの問題にせず、早めに相談してください。
生活で整える4つの方向
脂質をすべて避けず、肉の脂身やバターなど飽和脂肪酸に偏らないよう、魚・豆・ナッツなども組み合わせる。
中性脂肪は、余分なエネルギー、糖、アルコールの影響を受けやすい。まず液体から入る量を確認する。
有酸素運動と筋力トレーニングを続けることは、中性脂肪・HDL・インスリン感受性の改善に役立つ。
脂質だけを単独で追わず、血圧、HbA1c、喫煙、腎機能、家族歴を含めて血管リスクを考える。
治療中の薬は自己判断で中断しないでください。食事・運動を続けても薬が必要な人はおり、薬を使うことは失敗ではありません。

