DIABETES
DIABETES糖尿病とは
糖尿病は「血糖が高い」だけの病気ではありません。静かに進み、全身の血管をむしばむからこそ、正しく知り、境界型のうちに気づくことが何より大切です。
はじめに:このページは病気を正しく知るための教育的な解説で、診断・治療を行うものではありません。糖尿病は医療機関での診断・治療が必要な病気です。健診で指摘された方、症状が気になる方は、必ず医師にご相談ください。Mitoflow40が扱うのは、その手前(未病・予防)の段階です。
糖尿病とは、どんな病気か
食事でとった糖(ブドウ糖)は、血液にのって全身の細胞へ運ばれ、エネルギーになります。このとき、糖を細胞に取り込ませる“鍵”の役割をするのが、膵臓から出るホルモンインスリンです。 糖尿病は、このインスリンが足りない、または効きにくくなり、血液中に糖があふれた状態が続く病気です。高い血糖そのものより怖いのは、それが長く続くことで全身の血管が静かに傷んでいくこと。初期は自覚症状がほとんどないため、「気づいたときには進んでいた」となりやすいのが特徴です。
主な種類
「糖尿病」とひとくくりにされがちですが、原因はタイプで大きく異なります。とくに1型と2型は別の病気と考えた方が正確です。
自己免疫などでインスリンを作る膵臓の細胞が壊れ、インスリンがほとんど出なくなる。生活習慣が原因ではなく、インスリン注射による治療が必要。子ども〜若年でも発症する。
最も多いタイプ(日本の糖尿病の約9割)。インスリンが効きにくくなる(インスリン抵抗性)+分泌の低下が進む。遺伝的な体質に、肥満・運動不足・加齢などが重なって発症する。
妊娠中に血糖が高くなる状態。母子の健康のため管理が必要で、出産後に戻ることが多いが、将来の2型糖尿病リスクは高まる。
※ 「生活習慣病」として語られるのは主に2型です。1型は生活習慣が原因ではなく、誤解で本人が責められないことが大切です。
見逃しやすい、初期のサイン
初期は無症状のことも多いですが、進むと次のようなサインが出ることがあります。当てはまるものが続くなら、医療機関で相談を。
- ●のどが渇く・水をよく飲む
- ●尿の回数・量が増える
- ●体重が理由なく減る
- ●疲れやすい・だるい
- ●傷が治りにくい・感染しやすい
- ●視界がぼやける
健診で見るべき数字
血糖の状態は、健診の血液検査で確認できます。とくに大切なのがHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)。これは過去1〜2か月の血糖の平均を映す指標で、その日の食事に左右されにくいのが特徴です。あわせて空腹時血糖も重要な手がかりになります。 基準を少し超えた「境界型(糖尿病予備群)」の段階で気づければ、生活の工夫で進行を抑えられる可能性が高まります。数値の意味は、Mitoflow40の血液検査ページでも解説しています。
※ 診断は、複数の検査と医師の判断によって行われます。ここでの数値の話は参考情報で、自己診断の根拠にはしないでください。
本当に怖いのは「合併症」
糖尿病が問題なのは、高血糖が続くことで全身の細い血管・太い血管が傷むから。代表的なのが「三大合併症」——網膜症(目)・腎症(腎臓)・神経障害(手足)です。さらに、心筋梗塞や脳卒中といった大血管の病気、感染症、認知症などのリスクも高まります。 だからこそ、症状がなくても早く見つけて、血管が傷む前に手を打つことに、大きな意味があります。
境界型のうちに、できること
2型糖尿病や境界型は、生活の工夫が大きな意味を持つ数少ない領域です(治療中の方は、必ず主治医の指示を優先してください)。
精製した糖質に偏らない、食べ順を工夫する、よく噛む。血糖の乱高下を抑える食べ方を。
食後の軽い散歩は、血糖の山を下げる即効性のある一手。
2型ではインスリンの効きと体重が深く関わる。少しの減量でも改善することがある。
寝不足や慢性ストレスは血糖を上げやすい。生活全体が血糖に効く。
※ すでに糖尿病と診断されている方の食事・運動・薬は、自己判断で変えず、必ず主治医や管理栄養士と相談してください。

