HDLコレステロール
HDL CHOLESTEROL
末梢から肝臓へ戻す「回収係」
HDLコレステロール とは
HDLコレステロールは、全身の組織にたまった余分なコレステロールを回収して、肝臓へ戻す「掃除・回収係」のリポタンパクです。配送役のLDLとは逆方向に働き、血管の壁に蓄積しかけたコレステロールを引き抜いて運び去ります。この働きから「善玉コレステロール」と呼ばれ、値が高いほど血管が守られ、心血管リスクが下がると長く考えられてきました。 ただし近年は、もう少し丁寧に見るようになっています。HDLは「数」だけでなく「機能」が重要で、回収する力が落ちた「機能不全HDL」は、たとえ数値が高くてもリスクをきちんと下げてはくれません。慢性炎症や酸化ストレスが強いと、HDLの質が落ちることがわかっています。つまり、HDLは高ければ無条件で安心、というほど単純ではなく、血管を守る働きが保たれていることが前提になります。 実用的に役立つのは、HDLを単独で見るより、中性脂肪との比率(TG/HDL比)で代謝の状態を読むことです。この比が2以下なら、インスリン感受性が良好で小粒子LDLも少ない良い状態の目安になります。そしてHDLを高め、質を保つために最も効果的なのは、薬よりもむしろ生活習慣です。有酸素運動・禁煙・オメガ3脂肪酸の摂取・過度な飲酒を控えること——これらが、回収係を元気に保ついちばんの方法です。
HDLコレステロール の検査値の読み方
40 mg/dL以上
男性 55 mg/dL以上、女性 65 mg/dL以上
※ 精密栄養学視点の理想値は参考情報です。判断は必ず医療専門家にご相談ください。
値が変化しているとき
(高値は概ね良好)
心血管リスク増大・インスリン抵抗性・運動不足
HDLコレステロール と関わる栄養素
HDLコレステロール の観察・改善ヒント
- 0140未満は強いリスク因子
- 02有酸素運動が最も有効な上昇手段
- 03TG/HDL比(<2が理想)で代謝を評価
※ 本記事は一般的な情報提供を目的としており、診断・治療・医療行為を構成するものではありません。検査値の解釈は必ず医療専門家にご相談ください。

