OXIDATIVE STRESS / さびる
ROS活性酸素・酸化ストレスとは
体が"さびる"原因。エネルギーを作る代償として生まれる活性酸素と、それを抑える抗酸化のバランスの話です。
活性酸素とは
活性酸素(ROS)は、ふつうの酸素より反応性が高くなった酸素の仲間です。私たちがエネルギー(ATP)を作るとき、ミトコンドリアで酸素を使う過程で、副産物として必ず発生します。つまり、生きてエネルギーを作る限り、避けられないものです。 活性酸素は悪者扱いされがちですが、適量なら免疫で細菌を攻撃したり、細胞のシグナルとして役立ちます。問題は「出すぎ」たとき。鉄が酸素でさびるように、活性酸素が細胞・脂質・DNA・ミトコンドリアを傷つけることを「酸化」と呼びます。 活性酸素の発生量が、抗酸化の処理能力を上回った状態が「酸化ストレス」です。これが続くと、老化の加速、慢性炎症、生活習慣病、肌のシミ・しわなどにつながると考えられています。鍵は「ゼロにする」ことではなく、バランスを保つことです。
活性酸素が増える原因
体の内側でも外側でも、さまざまな要因で活性酸素は増えます。
ミトコンドリアがATPを作る過程で、副産物として必然的に発生する
日光や排ガス、PM2.5などの外的刺激が活性酸素を増やす
解毒や代謝の負荷が大きく、酸化ストレスを高める
心身のストレスや回復不足も、酸化のバランスを崩す
過度な運動や慢性炎症は活性酸素を一時的に増やす
ミトコンドリアとの深い関係
活性酸素の最大の発生源はミトコンドリアそのものです。そして厄介なことに、傷ついたミトコンドリアはさらに多くの活性酸素を漏らすという悪循環に陥りやすい。 この循環を断つのが、傷んだミトコンドリアを片付けるオートファジー(ミトファジー)であり、新しく増やす運動です。「質の良いミトコンドリアを保つ」ことが、酸化ストレス対策の本丸でもあります。
抗酸化の2段構え
体は、活性酸素に対して2つの防御を持っています。
グルタチオンやSOD(スーパーオキシドジスムターゼ)など、自前の酵素が中和する
ビタミンC・E、ポリフェノールなど、食事から摂って助ける
抗酸化物質はチームで働き、お互いを再生し合います。1つを大量に摂るより、多様にバランスよくが基本です。
抗酸化を支える栄養素・遺伝子
※ 本ページは一般的な解説であり、診断・治療を目的とするものではありません。

