BLOOD SUGAR
BLOOD SUGAR血糖コントロール(血糖の波)とは
食後の眠気、甘いもの渇望、夕方のだるさ——その多くは「血糖の波」が招いています。
血糖の波とは
食事で糖質をとると血糖(血液中のブドウ糖)が上がり、それを下げるためにインスリンが分泌されます。問題は、糖質を一気にとったときに起こる血糖の急上昇(スパイク)と、その反動の急降下です。このジェットコースターのような波が、体に負担をかけます。 血糖が急に上がると、インスリンが大量に出て今度は下がりすぎる。すると脳がエネルギー不足を感じ、強い眠気・集中力低下・甘いものへの渇望が起こります。これがまた糖質に手を伸ばさせ、波がくり返される悪循環になります。 さらに、この状態が続くとインスリンが効きにくくなる「インスリン抵抗性」に進み、糖化(こげる)や内臓脂肪、生活習慣病のリスクが高まります。逆に、波を小さく保つことが、エネルギーの安定と老化予防の両方に効きます。
現代食は「糖質過多」になりやすい
そもそも、なぜ現代人はこれほど血糖を乱しやすいのでしょうか。背景には、食生活の急激な変化があります。 人類の歴史の大半で、糖質は貴重なエネルギー源でした。簡単には手に入らず、だからこそ私たちの体は「糖は手に入るうちに、しっかり取り込んで蓄える」よう設計されています。ところが現代は、白い砂糖・精製された小麦や米・甘い飲み物・お菓子・加工食品が、いつでも安く手に入ります。朝から夜まで、間食も含めて、ほぼ一日中、精製された糖質を口にできる環境です。 つまり、飢餓を前提に作られた体と、糖質があふれる現代の環境とのあいだに、大きなミスマッチが生まれています。これが、血糖の乱高下、インスリンの酷使、内臓脂肪の蓄積、糖化、そして生活習慣病へとつながりやすい、現代特有の事情です。 ただし、ここでも「糖質=悪」ではありません。問題は「量・頻度・質(精製度)」。極端に糖質を断つ必要はなく、精製度の低い糖質を選び、食べ方を整えて波を小さくする——それで十分に変わります。
血糖の波が招くサイン
- ●食後の強い眠気・だるさ
- ●甘いもの・炭水化物への渇望
- ●空腹で集中できない・イライラ(血糖の急降下)
- ●夕方のエネルギー切れ
- ●食後すぐにまたお腹が空く
血糖の波を小さくする食べ方
野菜・タンパク質・脂質を先に食べ、糖質を後に。血糖の立ち上がりがゆるやかに。
砂糖入り飲料・白パン・菓子を控える。最も大きな波の原因。
糖の吸収をゆるやかにする。野菜・豆・海藻を毎食に。
食後10分の散歩で、上がった血糖を筋肉が使ってくれる。
早食いは血糖を急上昇させる。よく噛むだけでも波が小さくなる。
血糖の状態は「測れる」
血糖コントロールの状態は、血液検査で客観的に把握できます。代表的な指標がこちらです。
血糖の安定に関わる栄養素
※ 本ページは一般的な解説であり、診断・治療を目的とするものではありません。糖尿病の診断・治療は医療機関にご相談ください。

