空腹時インスリン
FASTING INSULIN
血糖を下げるホルモンの「下限値」
空腹時インスリン とは
空腹時インスリンは、何も食べていない状態で、すい臓がどれだけインスリンを分泌しているかを示す指標です。インスリンは、血液中のブドウ糖を細胞へ取り込ませて血糖を下げる、いわば「糖の配達を指示するホルモン」です。空腹時にはあまり必要ないはずのこのホルモンが、安静時にどのくらい出ているかを見ることで、糖代謝の隠れた負担が見えてきます。 この指標が重要なのは、血糖そのものより一歩早く異常をとらえられるからです。細胞がインスリンに反応しにくくなる「インスリン抵抗性」が進むと、体は同じ血糖を下げるために、より多くのインスリンを出さなければならなくなります。つまり空腹時インスリンが高いほど、すい臓が水面下で無理をしているサイン。この状態が続くと、脂肪が蓄えられやすくなり、慢性炎症やミトコンドリア機能の低下、ひいては40代以降のエネルギー低下や太りやすさにつながります。 見逃せないのは、空腹時血糖やHbA1cがまだ正常範囲でも、インスリンだけが高くなっている時期が長く続くことです。血糖値は、すい臓がインスリンを大量に出して必死に押さえ込んでいるあいだは正常に保たれるため、インスリンを測らないと「隠れインスリン抵抗性」を見落とします。だからこそ、空腹時血糖・HbA1cと組み合わせ、必要ならHOMA-IRとして数値化することで、代謝の全体像が初めて立体的に見えてきます。糖質の質と量・運動・睡眠の見直し、間欠的断食などで改善しやすい指標でもあります。
空腹時インスリン の検査値の読み方
3〜15 μIU/mL
3〜7 μIU/mL
※ 精密栄養学視点の理想値は参考情報です。判断は必ず医療専門家にご相談ください。
値が変化しているとき
インスリン抵抗性・メタボリックシンドローム・脂肪蓄積
(低値は概ね良好。1型糖尿病等では極低値)
空腹時インスリン と関わる栄養素
空腹時インスリン の観察・改善ヒント
- 0110以上は糖質・睡眠・運動を見直す
- 02HOMA-IRで抵抗性を数値化できる
- 03間欠的断食で改善しやすい
※ 本記事は一般的な情報提供を目的としており、診断・治療・医療行為を構成するものではありません。検査値の解釈は必ず医療専門家にご相談ください。

