CGM
CGM血糖モニタリング
「自分にとって、何が血糖を上げるのか」——これまで見えなかったその答えを、腕のセンサーで24時間追えるのがCGMです。精密栄養学を、自分の体で“実験”できる道具。
CGM(持続血糖モニタリング)とは
CGM(Continuous Glucose Monitoring)は、二の腕などに貼った小さなセンサーで、皮下の間質液中のグルコース濃度を数分おきに自動で測り続ける技術です。代表的なのがフリースタイルリブレ(FreeStyle Libre)などの製品で、スマホやリーダーをかざすだけで今の血糖の傾向が読めます。 これまで血糖は、採血した「点」でしか分かりませんでした。CGMは、それを1日中の「線(グラフ)」に変えます。食事・運動・睡眠で血糖がどう動くかが、自分の目で見えるようになるのが最大の価値です。
※ 指先穿刺の自己血糖測定や採血の値とは、測る場所(間質液)や時間差の関係で、ぴったり一致しないことがあります。CGMは「絶対値」より「動きの傾向」を見る道具と捉えるのが基本です。
CGMで「見える」ようになること
知識として知っていたことを、自分の体で“体験”できる。これがCGMの面白さです。
何が血糖を上げるかには大きな個人差がある。「健康に良いとされる食品」でも自分は跳ねる、ということが見える。
野菜やタンパク質を先に、最後に炭水化物。食べる順番でスパイクが変わるのを実感できる。
食後の散歩や軽い運動で、血糖の山がなだらかになる様子がその場で分かる。
寝不足やストレスの翌日は、同じ食事でも血糖が上がりやすい——という関連に気づける。
「自分実験」としての使い方
CGMがいちばん活きるのは、同じ条件を変えて比べるとき。漠然と眺めるより、「仮説を立てて試す」と発見が増えます。
「白米だけ」と「野菜→おかず→白米」で、スパイクがどう変わるかを比べる。
食後にじっとした日と、10〜15分歩いた日で、山の高さを見比べる。
人によって跳ねる食品は違う。自分の「要注意リスト」を作る感覚で。
寝不足・飲酒・ストレスの翌日の血糖を見て、食事以外の要因にも気づく。
数字に、心まで縛られないこと
CGMは強力な道具ですが、注意も必要です。まず、健康な人の血糖は、食事のたびにある程度上下するのが正常。少し上がっただけで「スパイクだ」と過剰に恐れると、食事が楽しめなくなり、かえってストレスになります。 また、健康な人がCGMを使うことで本当に長期的な健康が改善するかは、まだ研究が十分とは言えません。数値はあくまで「気づきのきっかけ」。一度の値に一喜一憂せず、傾向と、自分の体感を合わせて見るのが賢い使い方です。 そして大切な前提——CGMは診断の道具ではありません。糖尿病が心配な方、すでに治療中の方は、自己判断せず必ず主治医に相談を。治療目的の使用は医療の枠組みの中で行われます。
Mitoflow40の立場:CGMは「自分を知るための学びの道具」。数字に支配されるのではなく、自分の体の傾向をつかみ、暮らしの工夫につなげるために使います。

