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甲状腺

FT3(遊離トリヨードサイロニン)

FREE T3 (FT3)

細胞で実際に働く「活性型甲状腺ホルモン」

FT3(遊離トリヨードサイロニン) とは

FT3(遊離トリヨードサイロニン)は、甲状腺ホルモンの中で実際に細胞へ働きかける「活性型」です。代謝のスピード、体温、エネルギー産生を最もパワフルに駆動するのがこのFT3で、いわば甲状腺ホルモンの実働部隊。元気・体温・基礎代謝の土台を支える、現場で働くホルモンだと考えるとわかりやすいでしょう。 大切なのは、FT3が甲状腺から直接たくさん出るわけではないという点です。甲状腺が主に分泌するのは前駆型のT4(FT4)で、これが全身の組織で、セレンを必要とする酵素によってFT3へと変換されて初めて活性を持ちます。つまりFT3の量は、「甲状腺がT4を作れているか」だけでなく、「末梢でちゃんとT3に変換できているか」にも左右されるのです。 ここに、見落とされやすい落とし穴があります。TSHもFT4も正常範囲なのに、FT3だけが低いというケースです。これはT4からT3への変換がうまくいっていない状態で、健診では「甲状腺は異常なし」と言われがちなのに、本人は疲れやすさ・冷え・体重が落ちにくいといった機能低下の症状に悩む、という食い違いが起こります。変換を落とす要因には、セレン不足、慢性炎症、強いストレス、そして極端な低糖質・低カロリーの食事などがあります。元気が出ない背景を探るとき、TSHだけでなくFT3まで測る価値は大きいといえます。

FT3(遊離トリヨードサイロニン) の検査値の読み方

一般的な基準値

2.3〜4.0 pg/mL

精密栄養学視点の理想値

3.0〜4.0 pg/mL

※ 精密栄養学視点の理想値は参考情報です。判断は必ず医療専門家にご相談ください。

値が変化しているとき

HIGH · 高いとき

甲状腺機能亢進・T3中毒症

LOW · 低いとき

疲労・冷え・代謝低下(T4→T3変換不全含む)

FT3(遊離トリヨードサイロニン) と関わる栄養素

FT3(遊離トリヨードサイロニン) の観察・改善ヒント

  • 01FT3が低くTSH正常でも機能低下症状が出る
  • 02セレンがT4→T3変換に必要
  • 03極端な低糖質で変換が落ちることがある

※ 本記事は一般的な情報提供を目的としており、診断・治療・医療行為を構成するものではありません。検査値の解釈は必ず医療専門家にご相談ください。