THE METHYL CYCLE
METHYLATIONメチレーション(メチル化)とは
体じゅうで「メチル基」という小さな目印を受け渡す根幹反応。解毒・気分・遺伝子・血管まで、静かに全身を支えています。
メチレーションとは
メチレーション(メチル化)とは、「メチル基」というごく小さな部品(炭素1つ+水素3つ)を、ある分子から別の分子へ受け渡す化学反応です。地味に聞こえますが、体の中で1秒間に何十億回も起きている、生命維持の根幹プロセスです。 このメチル基の受け渡しによって、遺伝子のスイッチが切り替わり、神経伝達物質が作られ、毒素が処理され、細胞膜が組み立てられます。いわば全身に貼る「付箋(目印)」で、どこに何を貼るかで体の働きが変わります。 メチレーションは単独では回りません。葉酸・B12・B6・コリンなどの栄養素を材料・補酵素とし、MTHFR をはじめとする酵素が回路を回します。だからこそ、遺伝子と栄養素が交差する「ハブ」なのです。
メチレーションが担う仕事
一つの反応が、これだけ幅広い働きの土台になっています。
解毒
毒素・ホルモン・薬物を処理しやすい形に変える
神経伝達物質
セロトニン・ドーパミン・アドレナリンの合成と分解
DNA・遺伝子
遺伝子のオン/オフを切り替え、修復する
細胞膜・脂質
ホスファチジルコリンを作り、膜とミエリンを保つ
エネルギー・抗酸化
CoQ10・カルニチン・グルタチオン経路を支える
血管の保護
ホモシステインを無害化し、血管を守る
「うまく回っているか」は測れる
メチレーションの調子は、血液検査のホモシステインに表れます。 ホモシステインはメチル基を渡し終えた後に生じる中間物質で、葉酸・B12・B6によって再処理されます。回路が滞ると行き場を失って血中に増え、血管や神経への負担のサインになります。 高めの場合は、葉酸・B12・B6・コリンの充足を見直すのが基本です。
ホモシステインを見る →メチレーションに関わる栄養素・遺伝子
メチレーションを支えるコツ
- ●緑の葉物など天然葉酸を。MTHFRが気になる人は活性型(5-MTHF)を選ぶ
- ●B12・B6を一緒に。葉酸だけの単独補給は避ける
- ●卵・レバーなどコリン源を取り入れる
- ●アルコールを控える(葉酸代謝を妨げる)
- ●ホモシステイン値で状態を確認する
※ 本ページは一般的な解説であり、診断・治療やサプリメントの推奨を目的とするものではありません。

