肝臓・細胞膜
PEMT
(ペムト)
ホスファチジルエタノールアミンN-メチル基転移酵素
細胞膜と肝臓を支えるホスファチジルコリンを作る
PEMT の役割
PEMTは、肝臓で「ホスファチジルコリン(PC)」という重要な脂質を体内合成する酵素です。PCは、すべての細胞を包む細胞膜の主要な材料であり、脂肪を肝臓から運び出すVLDL(リポタンパク)や、脂質の消化を助ける胆汁の構成要素でもあります。食事から摂るコリンだけでは足りない分を、このPEMTが肝臓内で作って補っています。 そのため、この酵素の働きが弱い(Dirty)と、PCが不足して肝臓に脂肪が溜まる脂肪肝、胆汁の流れの滞り(胆汁うっ滞)や脂質の消化不良、細胞膜の質の低下による筋肉痛・回復の遅れ・記憶力の低下などが出やすくなります。 重要なのは、PEMTが女性ホルモンのエストロゲンによって活性化される点です。このため閉経後の女性や、もともとエストロゲンの少ない男性は、コリン需要が高まりリスクが上がります。卵黄やレバーなどコリン豊富な食材と、メチレーションを支える栄養でケアできる、肝臓と細胞膜の質を守る縁の下の遺伝子です。
PEMT の働きが乱れると出やすい症状
- ●脂肪肝・肝機能異常
- ●胆嚢の不調・脂質消化不良
- ●筋肉痛・回復の遅さ
- ●記憶力の低下
PEMT をクリーンに保つ戦略
コリン豊富な食材
卵黄、レバー、大豆。1日6g程度を目安に
メチレーションを支える
PEMTはメチル基を大量に消費する。葉酸・B12・ベタイン
アルコールと果糖を控える
脂肪肝を悪化させ、PEMT負荷を上げる
PEMT に関連する栄養素
コリンホスファチジルコリンベタイン (TMG)葉酸B12
PEMT に関連する症状
脂肪肝筋肉痛記憶力低下胆嚢の不調
もっと学ぶ
遺伝子が関わる「しくみ」や、整えるための「習慣」もあわせてどうぞ。
※ 本記事は Dr. Ben Lynch 著『Dirty Genes』を参考にした一般情報であり、診断や治療を目的とするものではありません。遺伝子検査結果や具体的な症状については医療専門家にご相談ください。

