神経・ストレス
COMT
(コムト)
カテコール-O-メチル基転移酵素
ドーパミン・エストロゲンを分解する「ブレーキ」
COMT の役割
COMTは、ドーパミン・ノルアドレナリン・アドレナリンといった興奮系の神経伝達物質や、女性ホルモンであるエストロゲンを分解して片付ける酵素です。いわば脳と体にとっての「ブレーキ役」で、高ぶった状態を鎮め、平常運転に戻す働きを担っています。 この酵素には遺伝的に活性が異なるタイプがあり、活性が低い(slow)タイプは神経伝達物質が長く残るため集中力や粘り強さが高い反面、刺激が抜けにくくストレスや不安で疲れやすい傾向があります。逆に活性が高い(fast)タイプは切り替えが速い一方、ドーパミンが早く消えるため意欲や快感が続きにくい傾向があります。 またCOMTはエストロゲンの代謝にも関わるため、働きが滞ると更年期症状やPMSが強く出やすくなります。カフェインへの感受性もこの酵素に左右されます。自分がどちらのタイプかを知ることで、ストレス対処やカフェインとの付き合い方を最適化できる、気質に直結する遺伝子です。
COMT の働きが乱れると出やすい症状
- ●不安・イライラ・寝つきの悪さ(slow)
- ●モチベーション低下・退屈に弱い(fast)
- ●カフェインへの過敏反応
- ●更年期症状が強く出やすい
COMT をクリーンに保つ戦略
マグネシウムを十分に
COMTの補因子。緑の葉物、ナッツ、海藻から
カフェインを見直す
slow型はコーヒーで不安が増す。緑茶やデカフェに切り替え
メチル供与体に注意
メチル基(SAMe等)の取りすぎはslow型で症状を悪化させる
COMT に関連する栄養素
マグネシウムSAMeビタミンB群
COMT に関連する症状
不安不眠イライラPMS更年期障害
もっと学ぶ
遺伝子が関わる「しくみ」や、整えるための「習慣」もあわせてどうぞ。
※ 本記事は Dr. Ben Lynch 著『Dirty Genes』を参考にした一般情報であり、診断や治療を目的とするものではありません。遺伝子検査結果や具体的な症状については医療専門家にご相談ください。

