アルブミン
ALBUMIN
肝臓が作る主要タンパク、栄養状態の鋭敏な鏡
アルブミン とは
アルブミンは、肝臓で作られて血液中に最も多く存在する主要なタンパク質です。地味な名前ですが、その働きは多彩です。血管内に水分を保って血液の浸透圧を維持し(不足するとむくみます)、薬・脂肪酸・ホルモン・ミネラルなどを必要な場所へ運ぶ運搬役を担い、さらに自らが酸化を引き受けて体を守る抗酸化作用も持ちます。いわば血液の「万能タンパク」で、栄養状態と肝臓の働きの両方を映す鏡です。 アルブミンが優れているのは、栄養状態を鋭敏に反映する点です。材料となるタンパク質が不足したり、それを合成する肝臓の機能が落ちたりすると、アルブミンは下がってきます。高齢になって食が細くなると真っ先に低下しやすく、低アルブミンは筋肉の減少や体力低下、回復力の低下とも関わります。目安として4.0 g/dLを下回ってきたら、タンパク質の摂取と消化吸収を見直す早めのサインと考えられます。 読み解きで注意したいのは、アルブミンは栄養だけでなく炎症でも下がるということです。体内に慢性的な炎症があると、肝臓はアルブミンより炎症関連のタンパク質づくりを優先するため、しっかり食べていてもアルブミンが低めに出ることがあります。そのため、低い原因が「栄養不足」なのか「炎症」なのかを切り分けるには、高感度CRPなどの炎症マーカーと合わせて評価することが欠かせません。タンパク質・ビタミンC・亜鉛を整えつつ、炎症の有無も一緒に見ていくことが大切です。
アルブミン の検査値の読み方
3.7〜5.5 g/dL
4.3〜5.0 g/dL
※ 精密栄養学視点の理想値は参考情報です。判断は必ず医療専門家にご相談ください。
値が変化しているとき
脱水
栄養不足・肝機能低下・慢性炎症・腎疾患
アルブミン と関わる栄養素
アルブミン の観察・改善ヒント
- 014.0以下は早期介入の目安
- 02慢性炎症があると低くなりやすい
- 03タンパク質と炎症の両方を見直す
※ 本記事は一般的な情報提供を目的としており、診断・治療・医療行為を構成するものではありません。検査値の解釈は必ず医療専門家にご相談ください。

