循環器・血管
NOS3
(エヌ・オー・エス・スリー)
内皮型一酸化窒素合成酵素
一酸化窒素(NO)で血管をしなやかにする
NOS3 の役割
NOS3は、血管の内側を覆う「血管内皮細胞」で一酸化窒素(NO)を作り出す酵素です。NOは血管の筋肉をゆるめて広げる強力なシグナル分子で、血流をスムーズにし、血圧を適正に保ち、全身の細胞へ酸素と栄養を行き渡らせる働きを担っています。 NOが十分に作られていれば、血管はしなやかさを保ち、運動時の血流増加にも素早く応えられます。しかし、この酵素の働きが弱い(Dirty)と、NOが不足して血管が広がりにくくなり、高血圧・冷え性・運動時の息切れや回復の遅さ・勃起機能の低下・頭がぼんやりするといった症状として現れやすくなります。 さらにNOS3の働きには、補因子であるBH4が必要で、その産生には葉酸・B12・マグネシウムが関わるため、MTHFRをはじめとする葉酸サイクルと密接に連動しています。つまり血管の健康は、メチレーションの状態とも一本の線でつながっています。心血管・持久力・認知機能を底支えする、血流の最前線に立つ遺伝子です。
NOS3 の働きが乱れると出やすい症状
- ●高血圧・冷え性
- ●運動時の息切れ・回復の遅さ
- ●勃起機能の低下
- ●頭がぼーっとする
NOS3 をクリーンに保つ戦略
硝酸塩を含む食材
ビーツ、ほうれん草、ルッコラ。NOの前駆体
BH4を支える栄養
葉酸、B12、マグネシウム。MTHFRと連動
適度な運動
内皮機能を直接改善する。HIITやウォーキング
NOS3 に関連する栄養素
L-アルギニンL-シトルリン硝酸塩 (ビーツ等)葉酸CoQ10
NOS3 に関連する症状
高血圧冷え勃起不全運動耐容能低下
もっと学ぶ
遺伝子が関わる「しくみ」や、整えるための「習慣」もあわせてどうぞ。
※ 本記事は Dr. Ben Lynch 著『Dirty Genes』を参考にした一般情報であり、診断や治療を目的とするものではありません。遺伝子検査結果や具体的な症状については医療専門家にご相談ください。

