Mitoflow40

ENERGY FINAL STEP

ETC電子伝達系とは

ミトコンドリアで、ATPの大半を生み出す最終工程。酸素を使い切る、エネルギー産生のクライマックスです。

WHERE IT FITS / エネルギー産生の最終段階

STEP 1
TCA回路
電子の運び屋を作る
STEP 2
電子伝達系
酸素でATPを量産
STEP 3
ATP
エネルギー通貨

電子伝達系とは

電子伝達系(ETC)は、ミトコンドリアの内膜にずらりと並んだタンパク質の「リレー」です。TCA回路が作った電子の運び屋(NADH・FADH2)から電子を受け取り、複合体から複合体へとバケツリレーのように受け渡していきます。 このリレーの力で、水素イオン(H+)が膜の外へ汲み出され、濃度差(電位差)が生まれます。最後にその流れがダム放流のように戻る勢いを使って、複合体V(ATP合成酵素)が ATP を一気に組み立てます。実は、私たちが1日に作るATPの大半(約9割)がこの工程で生まれます。 そして電子の最終的な受け取り手が酸素です。電子と水素が酸素と結びついて水になり、リレーが完結します。私たちが呼吸で酸素を必要とする本当の理由は、この電子伝達系を回しきるためなのです。

電子のリレー(ざっくり)

内膜に並ぶ複合体を、電子が順に通り抜けていきます。

1
複合体 I〜II

TCA回路が運んできた NADH・FADH2 から電子を受け取る入口

2

受け取った電子を次へ運ぶ「運搬役」。脂溶性の電子キャリア

3
複合体 III〜IV

電子を受け渡しながら、最後に酸素と結びつけて水にする(鉄が必須)

4

生まれた水素イオンの流れを使って ATP を組み立てるモーター

活性酸素が生まれる場所でもある

電子伝達系は強力なエネルギー工場であると同時に、電子の一部が漏れて活性酸素が生まれる場所でもあります。 ミトコンドリアの質が落ちると電子の漏れが増え、酸化ストレスが高まる——だからこそ、質の良いミトコンドリアを保つことと、抗酸化の備えが、エネルギーと若さの両方に効いてきます。

電子伝達系を支える栄養素

電子の運搬と酸素利用には、これらの栄養素が欠かせません。

※ 本ページは生化学の一般的な解説であり、診断・治療を目的とするものではありません。