IGF-1
INSULIN-LIKE GROWTH FACTOR-1
成長ホルモンの作用を仲介する「若さの代理指標」
IGF-1 とは
IGF-1(インスリン様成長因子-1)は、脳から分泌される成長ホルモン(GH)の指令を受けて、主に肝臓が作り出すホルモンです。成長ホルモンの作用の多くは、実はこのIGF-1を介して全身に伝えられます。筋肉や骨の成長と修復、脂肪の分解、傷んだ細胞の再生を促し、体を作り変え、回復させる働きを担います。GHは分泌が一日の中で大きく変動するのに対し、IGF-1は比較的安定しているため、成長ホルモンの働き具合を映す「代理指標」として測られます。 IGF-1は、子どもの成長に欠かせないだけでなく、大人になってからも体の修復・再生を支え続けます。しかし加齢とともに低下し、40代以降では、筋肉量の維持のしにくさ、けがや疲労からの回復の遅れ、代謝の低下といった形で影響が表れてきます。低すぎるIGF-1は、こうした「衰えのスピード」と関わるため、若々しさや回復力の一つの目安になります。 ただし、IGF-1は「高ければ高いほどよい」というホルモンではありません。細胞の成長を促す力が強いぶん、過剰に高い状態が続くと、細胞の増殖が行きすぎて腫瘍のリスクと関連することが知られています。つまり、低すぎれば衰え、高すぎればリスク、というバランスが大切な指標です。IGF-1を健やかな範囲で保つには、十分なタンパク質の摂取と質のよい睡眠が土台になり、HIIT(高強度インターバル運動)や筋力トレーニングが成長ホルモンの分泌を後押しします。亜鉛やビタミンDも産生を支える栄養素です。
IGF-1 の検査値の読み方
成人: 70〜250 ng/mL(年齢によって変化)
40代: 130〜220 ng/mL
※ 精密栄養学視点の理想値は参考情報です。判断は必ず医療専門家にご相談ください。
値が変化しているとき
先端巨大症・成長ホルモン過剰・腫瘍リスク
筋肉量低下・回復力低下・GH分泌不全
IGF-1 と関わる栄養素
IGF-1 の観察・改善ヒント
- 01タンパク質の充足とスリープがIGF-1産生を支える
- 02HIITや筋トレで成長ホルモン分泌を促す
- 03高すぎても問題なのでバランスを
※ 本記事は一般的な情報提供を目的としており、診断・治療・医療行為を構成するものではありません。検査値の解釈は必ず医療専門家にご相談ください。

