フィブリノーゲン
FIBRINOGEN
血液を固める材料であり、炎症マーカーでもある
フィブリノーゲン とは
フィブリノーゲンは、血液を固めて止血するために欠かせないタンパク質です。血管が傷つくと、フィブリノーゲンが網目状の「フィブリン」に変化し、血小板とともに固まりを作って出血を止めます。いわば血を固める材料そのもの。肝臓で作られ、ふだんから血液中を流れていて、いざというときの止血に備えています。 このフィブリノーゲンには、もうひとつの顔があります。炎症があるときに肝臓で産生が増える「急性相タンパク」でもある、という点です。つまり、体内に慢性的な炎症があると、フィブリノーゲンの値が上がってきます。この性質から、hs-CRPと並ぶ慢性炎症のマーカーとしても活用されます。止血の材料でありながら、炎症の物差しにもなる——ふたつの意味を併せ持つのが特徴です。 高値が問題になるのは、血栓ができやすくなる方向に働くからです。慢性炎症でフィブリノーゲンが増えた状態は、血液が固まりやすく、心筋梗塞や脳梗塞といった血栓性の心血管疾患のリスク上昇と関連します。とくに喫煙・肥満・メタボリックシンドロームがあると上がりやすいため、これらは数値を下げる重要なターゲットです。オメガ3脂肪酸は血液をサラサラに保つ方向で間接的に役立ちます。逆に極端に低い場合は、肝機能の低下や凝固異常を疑う必要があり、hs-CRPと合わせて炎症と血栓リスクの両面から評価したい指標です。
フィブリノーゲン の検査値の読み方
150〜350 mg/dL
180〜280 mg/dL
※ 精密栄養学視点の理想値は参考情報です。判断は必ず医療専門家にご相談ください。
値が変化しているとき
慢性炎症・血栓リスク・喫煙・代謝症候群
肝機能低下・血液凝固異常
フィブリノーゲン と関わる栄養素
フィブリノーゲン と関わる遺伝子
フィブリノーゲン の観察・改善ヒント
- 01hs-CRPと合わせて慢性炎症を評価
- 02喫煙・肥満が最大の上昇要因
- 03オメガ3が血液サラサラ効果で間接的に影響
※ 本記事は一般的な情報提供を目的としており、診断・治療・医療行為を構成するものではありません。検査値の解釈は必ず医療専門家にご相談ください。

