亜鉛(血清)
SERUM ZINC
免疫・ホルモン・酵素の要、血中亜鉛レベル
亜鉛(血清) とは
亜鉛は、体内で200種類以上の酵素の働きを支える、縁の下の力持ちのようなミネラルです。免疫細胞の働き、テストステロンなどホルモンの産生、味覚・嗅覚、皮膚や粘膜の修復、DNAの合成と、関わる領域は驚くほど広範囲。血清亜鉛は、その体内の亜鉛状態をうかがう手がかりになります。新しい細胞を作る場面すべてに必要なため、不足は全身のさまざまな不調として表面化します。 ただし、血清亜鉛の読み方には注意が必要です。亜鉛の大部分は細胞の中に存在し、血液中にあるのはごく一部にすぎません。そのため、血清値が正常範囲でも、細胞レベルでは不足しているということが起こりえます。また亜鉛は、慢性的な炎症・強いストレス・下痢・大量の発汗などで失われやすく、汗をかくスポーツをする人や胃腸の弱い人では知らないうちに不足が進むことがあります。 亜鉛不足のサインは特徴的です。味やにおいを感じにくい、肌が荒れる・傷が治りにくい、風邪をひきやすい、男性ではテストステロンが下がって元気が出ない——こうした症状が重なるときは亜鉛を疑う価値があります。また、肝機能の項目であるALPは亜鉛を必要とする酵素のため、ALPが低い場合も亜鉛不足の隠れたヒントになります。補うときは動物性食品(牡蠣・赤身肉など)が吸収に優れます。ただし、亜鉛のサプリを長期に大量摂取すると今度は銅が枯渇するため、銅とのバランス(理想は亜鉛:銅=約8:1)を意識することが大切です。
亜鉛(血清) の検査値の読み方
80〜130 μg/dL
90〜120 μg/dL
※ 精密栄養学視点の理想値は参考情報です。判断は必ず医療専門家にご相談ください。
値が変化しているとき
過剰摂取(銅欠乏・免疫抑制)
免疫低下・味覚異常・肌荒れ・テストステロン低下
亜鉛(血清) と関わる栄養素
亜鉛(血清) と関わる遺伝子
亜鉛(血清) の観察・改善ヒント
- 01ALPが低い時は亜鉛不足を疑う
- 02過剰摂取で銅が枯渇する
- 03動物性食品が最も吸収しやすい
※ 本記事は一般的な情報提供を目的としており、診断・治療・医療行為を構成するものではありません。検査値の解釈は必ず医療専門家にご相談ください。

