THE FIRST STEP
GLYCOLYSIS解糖系(グリコリシス)とは
ブドウ糖からエネルギーを取り出す、いちばん最初のステップ。酸素がなくても動く「速攻の発電」です。
解糖系とは
解糖系(グリコリシス)は、ブドウ糖(グルコース)を分解してエネルギーを取り出す、代謝のいちばん最初のステップです。ミトコンドリアの中ではなく、細胞質で行われます。 特徴は、酸素を必要としないこと。そのぶん作れるエネルギー(ATP)はわずか2個と少なめですが、すばやく動けるのが強みです。短距離ダッシュのような「速攻の発電」が解糖系、と考えるとイメージしやすいでしょう。 解糖系のゴールでできるピルビン酸は、酸素が十分にあればミトコンドリアへ運ばれ、TCA回路・電子伝達系へと進んで、大量のATPを生み出します。つまり解糖系は、本格的なエネルギー産生ラインの「入口」にあたる工程です。
なぜ40代の体に重要か
解糖系は、血糖(血液中のブドウ糖)を直接の燃料にします。だからこそ、食後の血糖の乱高下や、慢性的な高血糖は、このエネルギーの入口に大きく影響します。甘いものや精製された糖質に頼りがちな食生活は、解糖系ばかりを酷使し、ミトコンドリアでの本格的な発電(脂質やケトンも使う柔軟な代謝)を鈍らせることにつながります。 また、激しい運動や酸素が足りない状況では、ピルビン酸が乳酸に変わります。乳酸そのものは悪者ではなく再利用される燃料ですが、たまりすぎると一時的な疲労感の一因になります。40代以降は、血糖を安定させ、糖だけに偏らない代謝を意識することが、安定した活力につながります。
解糖系の流れ
前半はATPを使う「投資期」、後半はそれ以上のATPを取り戻す「回収期」。差し引きで2ATPと2NADH、そして2つのピルビン酸が残ります。
血中から細胞に取り込まれる燃料。ここが出発点
ATPを1つ使ってリン酸化(Mgが必要)。逃げないよう"封"をする
もう1つATPを投資。ここまでで2ATPを"先行投資"
糖が2つに割れ、以降は2分子で進む
NAD+ が電子を受け取り NADH に(ナイアシンが必要)
ゴール。差し引き 2ATP・2NADH・2ピルビン酸 が残る
ピルビン酸の2つの分かれ道
解糖系でできたピルビン酸は、酸素があるかどうかで進む道が変わります。
激しい運動などで酸素が足りないと、ピルビン酸は乳酸に。再利用される燃料だが、たまると一時的な疲労感の一因に。
解糖系を支える栄養素
解糖系と、その先のTCA回路への橋渡しには、これらの栄養素が欠かせません。各栄養素のページで詳しく読めます。
この先:TCA回路へ
解糖系が生んだピルビン酸は、酸素があればミトコンドリアに入り、アセチルCoAへと変わって「TCA回路」に投入されます。ここからが、大量のATPを生む本格的なエネルギー産生ラインです。解糖系(入口)→ TCA回路(燃料を整える)→ 電子伝達系(ATPを作る)と、ひと続きでつながっています。
TCA回路を見る →※ 本ページは生化学の一般的な解説であり、診断・治療を目的とするものではありません。

